朝食の重要性|松村由桂
スポーツ庁の「令和元年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査」において、朝食を「毎日食べる」児童生徒は、その他の児童生徒と比較し、体力合計点が高い傾向がみられると報告されています。「朝食」は栄養をとりいれるためだけではなく、からだを動かすことにも影響していることがわかります。
朝食・昼食・夕食の中で、前回の食事から一番時間が経過しているのは一般的に朝食になりますよね。夕食を19時に食べて、次の日朝食を7時に食べたとすると、12時間ぶりの食事になります。もし朝食を欠食し次の昼食を12時に食べると、17時間も絶食することになってしまいます。それでは、勉強や運動中に集中できなかったり、力がでませんよね。
”ウォーミングアップは実は朝食から始まっているのです!ご飯を食べて、噛むことで脳に刺激がいき、さらに消化・吸収器官が活動し始め、体全体を活性化させてくれます。”
またスポーツをしている人は特に朝食が大切になってきます。成長期の子どもたちは、
①生命に必要なエネルギー(寝ていても消費する)、②生活・運動に必要なエネルギー、③成長に必要なエネルギー、
と多くのエネルギーを必要とします。
もし朝食を抜いてしまうと、それ以外の昼食・夕食でまかなわないといけなくなるのですが、1回に食べられる量にも限界がありますので、なかなか難しいでしょう。昼食は給食を食べていたり、夕食は比較的バランス良く食べられている家庭が多いと思いますが、問題は朝食です。朝食欠食していなくても、栄養バランスよく食べられているでしょうか?ライバルに差をつけたいなら、朝からしっかり食べることが重要です!!
ではバランスの良い食事とはどういうものか。
◎主食(ご飯、パン、麺類などの糖質)
◎主菜(肉、魚、大豆製品、卵などのたんぱく質)
◎副菜、汁物(野菜のビタミン・ミネラル)
◎果物(果物のビタミン、糖質)
◎乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズなどのミネラル、たんぱく質)
《朝食例①》
・ごはん ・納豆 ・味噌汁 ・ゆでブロッコリー ・のり ・オレンジ
・ヨーグルト
《朝食例②》
・レーズンパン ・ゆで卵 ・ハム ・ベビーリーフ ・ミニトマト ・牛乳
・キウイ
脳のエネルギー源である糖質、からだを温めてくれるたんぱく質、からだの調子を整えるビタミン、ミネラル類が揃うように意識しましょう。
朝は忙しいので、ゆで野菜、ゆで卵などは事前に作っておくことが可能ですし、手間のかからない納豆、ハム、缶詰類など常備しておくとよいでしょう。
包丁を使わないレタス、ベビーリーフなどのサラダも便利です。
キウイは皮をむかなくても半分に切ってスプーンで食べることも可能です。
食べやすいようにおにぎり、サンドイッチ、うどんなどもいいですね。
生活リズムが出来上がるまでは親の協力が不可欠です。
「早寝早起き朝ごはん」
朝からしっかり食べて、たくさん運動できる選手になりましょう。