その情報、本当に大丈夫ですか?|杉崎達哉
今では情報を探すときに多くの人がインターネットで検索しています。
しかし、その情報、本当に大丈夫ですか?
今回はそんなテーマで書いていきたいと思います。
話を始める前に、ここで取り上げるテーマは『ドイツにおけるサッカーの情報』ということに限定させてもらいます。
近年、SNSの発達もありドイツサッカーに関する情報が日本に居ながらでも簡単に収集できるようになりました。
しかし、その中には『完全に間違った情報』が多々見受けられます。
まずは前者に関してあるサイトで『ドイツにおいて育成年代では移籍金がかからない』との記述がありました。
これは完全に間違った情報です。
例えば、U17 でプレーしている町クラブの選手がブンデスリーガのクラブに移籍する場合、クラブは移籍金として 2,500ユーロを受け取ることになっています。この金額は話し合いで低くなることもあります。
仮に新しい移籍先クラブがお金を払うことを拒否した場合、現所属クラブは報復として移籍する選手に対しFreigabe(移籍許可) を与えず、該当選手が数週間試合に出られない罰則を与える事もあります。ドイツにおいて移籍は頻繁に行われますが、一方でクラブ間同士、またはクラブと選手が揉めることは多々あるのです。
次に後者の『昔のままの情報』に関しては 2000 年から 2014 年の中で起こった独における育成改革が例として挙げられます。
2000 年の欧州選手権でグループリーグ敗退を受けドイツサッカー協会はタレント育成 を抜本的に見直し 2014 年のブラジル W杯では4度目の優勝を飾りました。ここまではメディアで紹介されていますが、あれから 6年、ドイツのタレント育成プロジェクトが一つの過渡期を迎え、新たな試みが始まろうとしていることに関しては誰も取り上げていません。(この件に関しては別の機会で取り上げる予定です)
上記の例以外にもドイツサッカーに関し『間違った情報』や『昔のまま止まっている情報』というのは多くあります。
知りたいことがインターネットで簡単に検索できる 便利な世の中になった一方で、手にした情報はうのみにするのではなく、一歩引いた目を持つことが大事だと思います。
それ故、このサイトでは最新の情報を正確に伝えて行くことを心がけてやっていきたいと思います。
また私自身も、Web媒体で情報を発信する身としてこの事は常に忘れることなく執筆していこうと思っております。