ドイツで活躍するための必要な要素|杉崎達哉

杉﨑達哉

チャンピオンズリーグはバイエルン7季ぶりの栄冠に輝きました。
今季のバイエルン国内2冠(リーグ・カップ)も達成しており、2009/10シーズンぶりの3冠という偉業を成し遂げました。
来月11日には新シーズンが始まりますが、今から楽しみです。

今回は前回のブログの続きという形で話を進めていこうと思います。前回の内容を読んでいない方は最初に目を通して頂ければさらに理解が深まるかと思います。ずばりテーマは『ドイツで活躍するための必要な要素』です。

私自身、ドイツで指導歴は10年以上となりますが、その間に色々な選手を見てきました。
その中でより上のカテゴリーで通用するには、フィジカル、スピード、テクニックが必要です。
この3つのうちどれか一つが自分の武器になる選手はより高いレベルに行ける可能性があると考えています。
ドイツではどのカテゴリーでも1対1を非常に重視しています。また欧米やアフリカ系の選手は日本人と比べ身体つきも違います。そういうなかで球際に強い選手や体を張って相手のボールを奪える選手『戦える選手』は多くのクラブで重宝されます。

スピードに関しては、いち早く危険なスペースを埋める能力やフリースペースを見つけそこに飛び込むといった『状況判断の速さ』という能力は重要視されています。しかしスプリント能力、いわゆる速く走ることが出来る選手はそれだけでも大きな武器になるのは言うまでもありません。

テクニックはボールキープ、または相手を交わすことに優れているという所謂『ドリブルのテクニック』だけではく、狙った場所に正確にボールを送ることが出来たり、シュートを高い確率でゴールに結びつけることが出来るといった『パス』や『シュート』も含まれています。

上記に挙げた3つのポイントの一つでもあればドイツでも十分活躍出来るチャンスが有るということです。実際にブンデスリーガ下部組織のスカウト陣はこの3つのポイントを重要視しています。全てのプレーが平均的な選手よりも、人よりもなにか優れた特徴を持っている選手のほうがドイツではスカウトの目に留まる確率も高くなっているのです。

前回のブログでも書きましたが、上のカテゴリーに行けば行くほど競争が激しくなります。その中で一つ武器を持っているというのは大きなストロングポイントになるでしょう。

苦手なことを練習で克服することもとても大事ですが、自分の長所をさらに磨きをかけることも絶対に続けていきましょう。きっと貴方にもドイツで活躍出来るチャンスは訪れるはずです、頑張って下さい。

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