ブンデスリーガこれまでの様子を振り返って

杉﨑達哉

9月に開幕したブンデスリーガはコロナの状況下でも延期された試合はなく第6節まで終了しました。まだ序盤ではありますが、これまでの様子を振り返って見たいと思います。

まずはバイエルンの強さでしょう。
昨季はリーグ戦、カップ戦そしてチャンピオンズリーグで優勝という7年ぶりの偉業を達成しモチベーションが不安視されていましたが、現在首位に立っています。
好調なチームを牽引しているのはレバンドフスキとミュラーです。
32歳のストライカーはフランクフルト戦でハットトリックを記録するなどこれまで リーグトップの10得点を上げています。昨季リーグ新記録となる21アシストをマークしたミュラーは今季も開幕から順調にアシスト数を増やし現在トップタイとなる 4つを記録しています。
ちなみにバイエルンの総得点は24点、2人のゴールとアシスト数を合わせると21、実に9割近くを叩き出していることになります。
他にもニャブリやザネ、コマンなどどこからでも点の取れる選手が控えており、やはり総合力では一歩抜きん出ている感じがします。

そのバイエルンに開幕戦で敗れたシャルケは非常に苦しい序盤になっています。
今月3日に行われたカップ戦で4部クラブ相手に勝利を収め、今年2月依以来、実に22試合ぶりの勝利を手にしました。しかしリーグではここまで勝ちはなく降格圏の17位、得点3失点20はいずれもリーグ最低の数字となっています。同クラブはこれまで2度2部降格の経験をしています。最後の降格は1982/83シーズン、38季ぶりの屈辱となってしまうのか、今後に注目です。

日本人選手も各クラブで重要な役割を果たしています。フランクフルトの長谷部誠&鎌田大地選手は開幕からスタメン出場を続け、攻守でチームの中心となっています。今季PSVからレンタルでビーレフェルトに移籍してきた堂安律選手も6戦連続スタメンで第3節のバイエルン戦でブンデス初ゴールを決めると、続く第4節のヴォルフスブルク戦では初アシスト記録するなどこちらもチームの主軸となっています。

またシュツットガルトの遠藤航選手は独誌「キッカー」が選ぶベスト11に既に2度 選出されるなどドイツでも注目度の高い選手に成長しています。大迫勇也選手と遠藤渓太選手は今のところ大きなインパクトは残せていない状況ですが、今後の活躍に大いに期待していきたいです。
現在上位にいるチームも下位で低迷しているクラブもまだ序盤が終わったばかり、シーズンは長いので今後の行方に注目していきましょう。

※数字は11月5日時点のもの

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