試合前日、当日の食事について|松村由桂
試合にベストコンディショニングで臨みたい!
試合に勝ちたい!
試合後半もバテずに走りたい!
皆さんもこう思っていますよね。
その為にぜひ、からだのエネルギーの元となる食事に意識して下さい。
初めての試合、初めてのスタメン、リーグ戦、トーナメント戦、選手権…と、大事な試合の前は緊張して興奮してしまうものです。そうなると消化・吸収の抑制がかかり、胃もたれ、膨満感、吐き気、下痢などをおこす場合もあります。そういった時は消化のいいものを用意してあげましょう。
ゲン担ぎで焼き肉やカツ丼などは好ましくありません。焼肉はどうしてもお肉を食べ過ぎてしまいますし、カツ丼などのように揚げ物は消化が悪いからです。
では試合前日、当日はどのような食事がいいのかポイントをおさえていきましょう。
「高糖質、低脂肪、タンパク質そのままの食事」が基本
• エネルギー源となる主食をしっかりと食べる
前回のブログで糖質が一番のエネルギー源であるということをお伝えしたように、試合の日も肝臓と筋肉にグリコーゲンを蓄えておくことは重要です。
「高糖質」とは
→1日の総エネルギー摂取量の70%以上を糖質(主にご飯や麺類などのようなデンプン)からとり、脂質の摂取は15%以下、タンパク質は15%前後の比率を維持する食事
副菜として、糖質を多く含む芋類(じゃがいも、さつまいも、里芋、かぼちゃ)なども準備するとよいでしょう。
一度にたくさん糖質を食べられない場合は補食を活用しおにぎりなどをプラスするといいです。
• 揚げ物などを避け脂質を減らす
試合前日の晩くらいから控えましょう。ゆで豚や白身魚のホイル焼きなどなら油なしでも調理できます。
また気を付けたいのがルーを使った料理。カレーライス、ハヤシライス、グラタン、シチューなどのルーものは結構脂質が多いので、食べるなら試合後にしましょう。
• 肉、魚、卵、豆・豆製品、乳・乳製品などのタンパク質はいつも通りしっかり食べる
• 食中毒予防のために、刺身や貝類などなま物は食べないこと
副菜(野菜、キノコ、海藻類)と果物はいつも通り食べて構いませんが、食物繊維が多いものを摂り過ぎるとお腹にガスがたまりやすくなるので摂り過ぎには注意しましょう。
試合前日、当日は緊張、興奮から消化・吸収が悪くなるとお話ししましたが、胃に送られる前にまずはしっかり噛むことも大切です。
そして試合前日には早めに夕食を食べて、たっぷりと睡眠をとりましょう。
次回は試合当日の食事についてもう少し詳しくお話したいと思います。