印象に残ったドイツスタジアムBest3|杉崎達也

杉﨑達哉

私はドイツでこれまでブンデスリーガを中心に約400試合をスタジアムで観戦してきました。今回はそんな今まで訪れたスタジアムで印象に残ったベスト3を紹介していきたいと思います。

3位・ヴェーザーシュターディオン(ブレーメン)
ブレーメンの本拠地、ヴェーザーシュターディオンはスタジアムのすぐ近くを流れる「ヴェーザー川」の名前を取っています。この川はブレーメンの街の両岸を流れており、シンボル的存在となっています。このスタジアム最大の特徴は船に乗って会場まで行けるということです。約15分間と短い時間ではありますがヴェーザー川から見るブレーメンの景色は必見です。スタジアムも2005年に陸上トラックを撤去しサッカー専用になり、2008年にはスタジアムの壁面や屋根にソーラーパネルが設置され環境にも配慮されています。約4万2000人とドイツのスタジアムの中では中規模ですがピッチまでの距離が近く、選手との一体感を味わうことが出来ます。

2位・ラインエネルギーシュターディオン(ケルン)
FCケルンの本拠地、ラインエネルギーシュターディオンを2位にしました。2001年から2004年にかけて改修工事を行い2006年のドイツW杯では、スウェーデン対イングランド、アンゴラ対ポルトガル、チェコ対ガーナ、トーゴ対フランスの5試合が行われました。ケルンの中央駅から電車で約30分、スタジアムの周りには大きな芝生があり試合前には多くの人達がサッカーを楽しんでいます。
熱狂的なファンを持つケルンのスタジアムの収容人数は5万人ですがホームゲームは常に満員です。それは2部に落ちても変わることはありません。調子が良いときもそうでない時もサポーターは足繁くスタジアムに通いチームを応援しています。このスタジアムの注意点として、興奮したサポーターがゴールを決めた瞬間に喜びのあまり飲んでいるビールを放り投げる事も多々あるので濡れないように気をつけましょう。

1位・ジグナル・イドゥナ・パルク(ドルトムント)
2005年にドイツの生命保険会社が命名権を買収し現在のスタジアム名となりました。最大で8万人を収容できるこのスタジアムは常に満員です。世界一の観客動員数を誇るとされるブンデスリーガですが、ドルトムントはその中でも郡を抜いており、過去5年間の平均観客数はなんと8万人と驚異的な数字を出しています。それ故、ほとんどの席が年間シートで埋まっており、一般チケットを入手するのがとても難しくなっています。このスタジアム最大の特徴はホーム側のゴール裏スタンドの光景です。この一角は熱狂的なドルトムントサポーターで埋まり“黄色い壁”と称され、対戦相手には大きな脅威となっています。また試合前に流れるアンセム「You’ll Never Walk Alone」この歌を8万人が一斉に歌うのを聞くと鳥肌が立ち感動すら覚えます。

現在はブンデスリーガが無観客試合で行われておりスタジアムに足を運ぶことは無理な状況ですが、コロナも収束し日本からドイツへの渡航が可能になった際には是非とも上記の3つのスタジアムに足を運んでもらいたいです。

関連記事一覧