冬はビタミンDが不足しやすい!?|松村由桂

松村由桂

ビタミンⅮって知っていますか?
ビタミンDは脂溶性ビタミンの1つで、カルシウムとリンの吸収を助け、骨や歯への沈着を促してくれます。よって強い骨や歯をつくったり、成長を促進するのに大切なビタミンです。(ビタミンには水に溶けやすい水溶性ビタミンと、水に溶けにくく油に溶けやすい脂溶性ビタミンがあります)

実はスポーツ栄養の世界でもビタミンDの大切さが注目されています。
近年、骨格筋細胞でビタミンD受容体が発見されたことで、骨格筋機能におけるビタミンDの役割についての研究が急速に進んでいます。
つまり、ビタミンDは骨の成長だけではなく、筋肉の増強にも好影響があると報告されてきています。

このビタミンDは太陽に浴びると活性化して体内で増えます。なので、室内競技のアスリートや、冬、春季は低ビタミンDのリスクが考えられます。屋外のスポーツでも、やはり日照時間の少なくなる冬は積極的なビタミンD摂取が必要と指摘されています。

日本人の食事摂取基準2015年度版では1日当たりのビタミンD目安量は、男女とも18歳以上で5.5㎍だったのが、2020年度版では8.5㎍と大幅に変更されています。
(食事摂取基準とは厚生労働省が、健康な個人または集団を対象として、国民の健康の維持・増進、エネルギー・栄養素欠乏症の予防、生活習慣病の予防、過剰摂取による健康障害の予防を目的として制定したエネルギー及び各栄養素の摂取量の基準です。5年に1回改訂されます。)

しかし、これは骨折予防等のために目安量が増えているものであり、骨格筋機能の維持や改善に必要な摂取量とは異なります。今後もさらなるエビデンスの蓄積の必要性がある栄養素であるといえそうです。

ビタミンDを多く含む食品を紹介します。魚類やきのこ類に多く含みます。

鮭 100gあたり  33.0㎍
いわし 100gあたり  32.0㎍
さんま 100gあたり  15.7㎍
干し椎茸2コ 6gあたり  0.8㎍
きくらげ(乾) 2gあたり  1.7㎍
まいたけ 50gあたり  2.5㎍
鮭 100gあたり  33.0㎍ いわし 100gあたり  32.0㎍ さんま 100gあたり  15.7㎍
干し椎茸2コ 6gあたり  0.8㎍ きくらげ(乾) 2gあたり  1.7㎍ まいたけ 50gあたり  2.5㎍

魚のホイル焼き(きのこ類もいれて)や鮭のおにぎり、きのこのソテーなど意識して摂りたいですね。または手軽にさんま缶、サバ缶などの缶詰もオススメです。

さらにビタミンDは免疫機能を維持する働きもあるため、今の時期には是非たくさんとってもらいたいです。

◆魚、きのこ類を意識して摂ろう◆
◆日光浴しよう◆

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