ルックアップが出来ず、前を向けない選手の特徴

小原拓也

ルックアップは、サッカー独自の基本の動き
「ルックアップ」は、顔を上げて周りを見るという意味です。

何故、顔が下がるのか?

ルックアップが出来ず、前を向けない選手の特徴①

選手達は「ボールを見る為」と当たり前に言います。
そこで、僕は「ボールは地面にあって、周りを見る為には顔を上げなければならない。ボールを使うスポーツでこんな難しい事をするのは、サッカーだけだね」と説明しました。

例にあげたのは、バスケットボールです。
ボールを手で扱うので、トラップミスなどはあまり起こりません。両手でボールを持っているだけで、ボールと周りの様子が一目でわかるはずです。バスケットボールは視野を広くとる必要はありますが顔を上下する必要はありません。

ルックアップが出来ず、前を向けない選手の特徴②

選手達は手でミニゲームをすると、思うようにボールが回ります。
トラップミスはまず起こりませんし、ボールを貰う動きも足で行うサッカーと比べると積極的です。苦し紛れに味方にロングパスをしょうとするとキャッチの瞬間にカットされる場面があります。
これは、サッカーでも同じです。長いパスは狙われやすいのです。
その後に足でやるサッカーに戻すと、トラップミスの連発です。パスを確実に繋ぐ技術と周りを見るという習慣の両方が必要なんです。

ルックアップが出来ず、前を向けない選手の特徴③

ルックアップより大切な動きとは
ルックアップはボールコントロールに自信のない選手は、なかなか顔が上がりません。そんな選手に顔を上げてとコーチングしてもコントロールミスが起きるばかりです。ルックアップは顔を上げるという動きになりますが、僕は顔を下げる、つまりボールを見る動きにメリハリをつけるように指導しています。顔が下がってるのが普通で必要に応じて上げるのてばなく、顔が上がっているのが普通で必要に応じて下げる、ボールを見るのです。

ボールコントロールに自信がついてくるとボールを「チラッ」と見ただけでコントロール出来ますし、ダイレクトでも蹴れます。
コントロールの瞬間にチラッと見るだけで、顔が上がっている時間が、圧倒的に多ければ、周りを見て判断するという習慣が早期に身につきます。

ルックアップが出来ず、前を向けない選手の特徴④
ボールコントロールを中心とした練習を行なっていると、どうしてもボールばかり見てしまいます。
コーンを相手にしたり、実際の選手を抜くというドリブル練習でも目の前からの物を見るだけになってしまいます。
さらに遠く広くを見る事が必要だと言う事を僕は練習メニューや試合の中で伝えています。

ルックアップはなかなか上手く行かないと思います。
特に低学年では根気良く基礎技術を練習しながら視野の広く持てる選手を育てましょう!

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